ザ・ウォッチング2009.2.12 | ||||
横浜市教育委員会傍聴記(9)2/2・2/10 | ||||
推進教師配置して道徳の強化 道徳教育推進教師の配置について次のように協議されました。 l 道徳教育推進教師は校長が主幹教諭1名を指名し、教育委員会に届ける。 l 平成21年4月から実施。 l 全教育活動における道徳教育の推進充実。 l 道徳の時間の充実と指導体制づくり。 l 授業公開など、家庭、地域と連携・協力。 主幹が道徳教育にふさわしくない場合は? 授業公開しなくても日常の中でやることが大切では?など質問が出ました。指導要領の改訂を、すぐ、実践に移そうといつもの勇み足で、道徳の時間の年間計画をつくり、現場に、指導?を強めるのでしょう。 小中一貫教育について、弁明しきりに。 1月全国一斉に「横浜で全小中一貫教育実施」のニュース番組や、インターネットが流れ、市教委は弁明しきりでした。 取材に配慮がなかったと反省はしているが、実態は、横浜版として進行しています。 すでに、中学校28校、小学校57校が推進校として先行実施しています。今後、平成21年6月を目安に全市をグルーピングする計画です。ブロックでの研究推進後、24年から本格実施のようです。 小中の交流はいいことですが、もっと、学校ごとの実情に合った、自主的な交流こそ大事だと思うのですが、横浜市のパターンは、いつも以下のように進んでいきます。 § 国の方針が出る § 横浜市案の作成(現場の声は反映されない?) § 推進校を指定し、授業公開、研究発表させる。 § 研究成果を受けて、市の方針として全校で実施。 こうして、強制されていくのです。現場はただ、忙しく振り回されていくこの有り様を何とかしなくてはならないと思うのですが・・・。 中高一貫校をイメージしてとらえた保護者もいるのでは?という心配から、ネーミングを変えたほうがいいのではという声も出ました。 21年度予算案にクレーム? 21年度教育予算は約833億4700万円。 委員から教育予算についてクレームに近い意見が出ました。 § 事業費別の予算で示されているが、別の組み立ての予算案が必要ではないか。 § 4月オープンして先生がいないということを聞いたが県費なのか。指導主事は市費なのか。 § この示し方だと人の心を動かすことになっていない、どれだけの資金が必要か示せないのではないか。 § 税金なのだからきちんと。 § 市の人件費として嘱託員、アルバイト、非常勤など、どのくらいとっているのか? 答え「人数をまとめてないので、後日、まとめて提示します」 *教育重点政策ごとにいくらという予算の提示の仕方に対して批判が出たのは初めてです。委員の中にも、この予算の中に、人の配置がどの位入っているのか問題にしており、多少なりとも、現場が大変という認識はあるようです。 公立学校が、ベネッセの宣伝していいのか? 全額ベネッセが費用負担して4月新入学の小中学生保護者向けに「はまっ子家庭学習ガイド」が無料で配布されます。勉強が大事、家庭教育が大事と読み進まされ、最後にプレゼントとベネッセ進研ゼミの広告を載せています。企業とこんな形で癒着していいのでしょうか。抗議していきましょう。 次回の傍聴は2月24日(火)9時50分です。 |
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