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ザ・ウォッチング2008.11.26

横浜市教育委員会傍聴記(8)11月定例・臨時会 


21年度に限り6月2日は休業日

野木委員の強い意見が取り入れられたのか、「開港記念日は休業日とする」という再提案になりました。ところが、学校現場では、みなと祭りに、児童生徒を、引率して参加するようにといわれているようです。

「休みにするのではなく、学校ごとの校長メニューで開港祭に行くことも可能ならば・・・」程度の意見はありましたが、採択されたわけでもないのに、もう、現場に「引率」となって伝わるとは!「誰かがちょっと発言してすぐ、実施」これが市教委の常とう手段です。

「いつ、どこで、誰が決めたのか」知らないままでは、どんどん現場は苦しくなります。「声」を上げていかなくてはならないと思います。


市は、奨学金制度見直し

1.   高校奨学金は、12000円から10000円に減額。

2.   応募資格を前年度の評定(成績)平均値4以上・収入800万円以下とする。

3.   大学奨学金は募集停止。

高校は支給ですが、大学は貸与です。委員からの返還率の質問に対して当局の回答。

「10年で返済するようになっているが、定職につけない学生が多く、変換率は30%です。」

若者の不安定雇用の問題は、ここでも露呈しました。教育費の無償化は、今や世界の流れ、高校はもちろん大学も、無償の国が多いというのに何と貧しいことでしょうか。ここでは審議案件に出ませんでしたが、定時制高校の、給食費の値上げ、いずれは廃止の話も出ています。

今、貧困と格差の中、学費、教育費の高騰で、進学を断念したり退学を余儀なくされたりしている実態をどれだけ知っているのでしょうか


横浜の教科書採択危ない

神奈川教育正常化連絡協議会(代表小関邦衛氏)の請願が採択されました。県内では一番早い採択です。正常化連は2005年の採択の時も扶桑社の歴史・公民教科書の採択を執拗に主張した団体です。

今回の請願事項は、次の2点です。

1.教育委員会の権限と責任において採択を。

2・教育基本法、学習指導要領改訂趣旨に照らして最もふさわしい教科書の採択を。

この2点について、当局は異論なしと回答しました。しかし、請願理由が問題です。

l  「学校表」を廃止し取扱審議会が教科書の絞り込みをしているが、それでもまだ教育専門家の意見が強い。国語や社会については、教育の専門家より、教育委員の常識的な判断による方が、偏りがないよい判断ができるので、特に教育委員は目を通してほしい。他の教科はチェックする程度に濃淡をつけること。

l  採択地区は、今の18地区を統合すること。

l  教育委員が周囲の影響を受けることなく、自らの判断による意思表示を行うのに、教科ごとに無記名投票により採択すること。

「伝統と文化の尊重」「わが国と郷土を愛する態度」「豊かな情操と道徳心」のみが、教科書の採択基準であって、他の教科は手を抜いてもいいなどと、教育委員に求めるとは!

2005年の採択時に、扶桑社の教科書の推薦をただ一人、とうとうと述べた今田氏が、現在、委員長です。当局が、請願理由については、了承せず、検討課題としたので、本来なら、「保留」扱いなのに、素早く採択に持ち込んでしまいました。教育委員が黙ってこれを採択したことは重大な事態です。抗議も含めて注視していかなくてはなりません。

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