ザ・ウォッチング2008・5・17 | ||||
横浜市教育委員会傍聴記(4) 5月13日定例会・12時15分まで活発な討論 傍聴者11人。このところ、図書館の「見直し計画」をめぐって、図書館関係者の傍聴が多く、活気があった。 道徳教育をめぐって 教育長は「文科省の学習指導要領のとおり実施する」「今回の改定は、『道徳の時間を要(かなめ)として』という指示文が加筆されたことを重んじ、あらゆる教科を通じて道徳を実施していく」と発言。 これに対して、小浜氏が「どういう形で行われるのか。道徳を組み込むことに賛成できない考えを持っている。道徳主任にはどういう人がなるのか。愛国心というのはあまり、賛成できない。現場でどういう風に実践していくのか、イメージが難しい。」 再び教育長「改正教育基本法を受けて、しっかり学んでもらう。現場の教師がうまく教科に結びつけていけないなら、教材等研究し学校に発信していきたい。」「愛国心はよりはっきりイメージし、市としてしっかり受け止め展開していく」 両者譲らず、思わず今田委員長が、「この場ではなく・・・」と割って入り、小浜氏も了承。
学校評価委員会は21人で構成。うち教職員は10人。授業参観の度にアンケート評価し、改善していくとのこと。○○委員会を作れば作るほど、現場は子どもと接する時間が減り、多忙だけが残ることを、もういい加減に理解すべきだ。
自校の「学校裏サイト」への書き込みと確認した学校は全中学校(145校)中105校。 「ウザイ」「キモイ」「死ね」「○○教師死ね」「消えろ」など悪質な表現が多く、いじめ不登校に発展した事例も多い。教育長は、道徳に力を注ぐというが、事態は深刻だ。これといった解決がなく、ガイドラインを作るとか、保護者への指導徹底などしか、論議では出てこない。野木委員はIT教育の推進者。どう考えているのかもう少し、聞きたかった。小学校の携帯電話所有率41.4%。4年生で購入するケースが多いということだ。携帯も頭の痛い問題だ。
「市立図書館の拙速な指定管理者制度の導入はやめて。」「見直し計画の再考を」など、5本の請願について、やっと、意見陳述が認められた。委員も「図書館を民営にしてしまい、失敗したらまた戻すというわけにはいかない、」「他で導入してまだよくわからない状態なので、もう少し、検討時間を」(野木氏)、「開館時間とサービスは今でも良くなってきたが・・・」「民間に任せて、専門的業務も伸ばせるのか、貸本屋的業務ならわかるが、コンビニみたいなものでは、図書館という高度な業務は不可能では?」(小浜氏)「図書館の姿を変える革命的時期にきた。IT時代の図書館の在り方はどうか。」(野木) 最後はやはり、今田氏。「導入の狙いは、経費節減にあるのでは。安い経費でサービスができればいいのでは? 直営でやらなくてはならないのか?」
今年度、教育委員会運営方針の説明。今年の新しい『本気(方針案にこう表現されている)』の推進として、20年度から指導主事の登用試験実施。トイレ清掃活動推進モデル校(小・中各1校)設置。この2点をめぐって多少の議論があった。他は従来の施策を目標数値をあげて、方針化した。またまた、結果に追われる現場の姿が見えた。 |
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