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教育委員 各位
抗 議 文
教育委員会を傍聴する会

                           

4月1日に行われた教育委員会で、田村委員(のちに教育長に任命)の推薦発言により、新任の小浜委員が、委員長代行(副委員長)に、選ばれました。私たち傍聴者は、小浜氏推薦の審議過程に、大変不快感を覚え、教育委員の識見を疑うような経過を、このまま見過ごすわけにはいかないと考え、いくつかの疑問点をあげ、抗議するものです。

委員長代行はこれまで、委員の中から、経験が長く、よく事情のわかった人が就任してきました。日浦委員の時もそうでした。今回、鈴木委員が、当然、委員長代行になると考えていましたが、田村教育長は、なぜ、鈴木委員をはずしたのでしょうか。新任の小浜委員を、委員長代行に推薦した理由は、学識経験者という一点だったと思います。小浜氏は、教育分野の学識経験者とは言い難いと思いますが、委員として構成することは、良としても、委員長代行になるには、新任で、まったく横浜の教育委員会を知らない立場で、どう考えても、不自然です。推薦の発言をした田村委員と、こうした従来のルールを無視した決め方に異議を唱えなかった教育委員各氏にたいして、強く抗議します。しかも、傍聴者が見ている面前で、このように、特定の人たちだけで、何らかの意図を感じさせるような、非民主的な決定がされていくことに、私たちは強く抗議します。子供たちの未来に暗雲を感じざるをえません。

また、小浜氏は、本人も言っているように、非常勤対応で学生とは付き合っているが週1回か2回しか大学に行っていないといい、自称、評論家と言っています。いろいろな考え方の委員を擁することはいいこととしても、小浜氏の教育再生機構への提言や、縷々述べておられる基本的人権や、男女平等に対する考え方などに、教育委員各位は、全面的に賛同と捉えていいということなのでしょうか。

私たち「教育委員会を傍聴する会」は、今後、この臨時会の決定が、横浜の教育に大きく禍根を残さないか、しっかり傍聴をしていく所存です。

教育は人を作ります。今、教育現場は次々と下ろされてくる施策に振り回され、療休、休職、退職へと追い込まれていく教職員が増加しています。一方、子どもたちは遊び場を失い、友達作りが下手になり、群れて遊ぶ姿が消えてしまいました。教育という仕事は、子どもの生き生きとした、笑顔こそが喜びの仕事です。いま、どう教育改革の施策を打ち出しても、「子どもを大切にする」、「教職員が生きがいを持った仕事ができる」ための教育環境作りを急がなくては、この困難な状況は、解決しないと考えます。2008年度教育委員会スタートにあたり、教育の実態を、もっと現場からとらえ、施策に生かしてくださるよう、合わせて要望します。                

2008年4月2日
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