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ザッツ ウオッチング横浜市教育委員会傍聴記

                                NO,1

教育長と委員2名が新任・4年の任期でスタート
2003/6/12(文責)D

これまで、教育委員会傍聴メモ記としてNO3まで発行してきました。教育委員会への傍聴も継続され、関心も高く、引き続き「ザッ・ウォッチング」として今後も発行していくことにしました。ご意見ご感想などお寄せください。

教育長と委員2名が新任・4年の任期でスタート

残念ながら横浜市の教育現場出身の委員は皆無となりました。市民の傍聴がいっそう重要になってきたと思います。

少しずつ市民の声が届き始めた

4月、8項目にわたって教育委員会の有り方について要望をしてきましたが、幾つか改善が図られました。傍聴をし続けてきた成果だと思います。

1.        委員会が広い会議室で行なわれるようになった。(第1関内ビル2階会議室)

2.        教育委員と、各担当課の氏名札が立てられるようになった。

3.        傍聴席が多くなった。(椅子数としては10数席・増やすスペースは若干あり)

4.        開催告示を5月からホームページで市民向けに知らせるようになった。

5.        会議の非公開理由を傍聴者に説明するようになった。

6.        議事の「その他」の項目について、案件として有るか無いかを傍聴者に知らせるようになった。

情報公開はまだまだ、個人情報の保護も問題あり

最大の問題は傍聴者に議案書を全く見せないことです。なにを話し合っているのかわかりません。委員の声も小さかったりするといくら聞き耳をたてていてもメモできません。会議中、「聞こえませんので、もう少し大きな声でお願いします。」と傍聴席からいったら、ちょっと大きな声で話してくれるようにはなりなしたが、以前だったら「しっ!」と注意を受けたところです。他市では議案書を配布し、終了後回収しているところもあります。市民に公開している以上、議案書の配布はこれからの課題です。

また、傍聴者の住所氏名を一覧表として記帳させることはプライバシー侵害のおそれがあります。案件によっては対立する傍聴者もいます。名前を知られたくない場合もあります。今の方法では誰がきているか傍聴者にわかってしまいます。記帳簿のほかに傍聴券も渡されますが、座席番号と一致しています。顔と名前の一致は必要ないことです。市教委は、個人情報の保護や人権に配慮という観点からの見直しがまだまだ不徹底です。昭和23年の規則をいまだに使っているのです。横浜市の姿勢が根本から問われていると思います。引き続き要望していきたいと思います。

11月、12月も教育委員会の傍聴を続けてきましたが、少しずつ教育委員会の様子が分ってきました。

委員の構成は、学校関係の出身者が教育長をはじめ3人、そうでない方が3人のようです。教育委員は法律で「--人格が高潔で、教育、学術及び文化に関し識見を有する者のうちから、地方公共団体の長が議会の同意を得て任命する。」となっています。大学出身の委員長や教育分野以外の委員の発言は時には「小、中、高の現場を分ってないな」と思う反面、広い視点にたった発言に共感するところもありました。

例えば、学校目標・指導の方針・重点の説明の、「日本国籍をもった外国人」という表現に対して、「日本国籍をもっていれば日本人ではないのか、そのような表現で本当に通じるのか」とかなり突っ込んで質問していました。担当者(委員会事務局、つまり役所の担当者)は「日本に来て日本国籍を取った子どもが1669人いる。そのうち237人は日本語が通じない。これは横浜的な意味で外国人である。他県では見られない横浜の現象だ。」と説明。委員からは、もっと国際感覚をもつべきだという厳しい意見も出ました。聞いていて要は、国籍の有無に関わらず、必要とする生徒、児童に日本語教育を充分保障する手だてを取る事を明記すればいいことなのに、「役所」の人権感覚(?)の薄さを感じました。また、「提案の学校教育目標にはステップがなくて、理想とする結果のみがあるような気がする、教育に素人な者には理解できないのではないか」など、指摘されていました。何しろ私たちには議案が配られませんので全体を正しくみなさんに伝えられません。あくまでも一部分を切り取った感想です。

今回、非公開議案で退席を求められた時、委員長に、最後の議題の「その他」について案件としてどのようなものがあるのか、聞いてみました。あわてて、事務方が内容を説明しました。会議中に傍聴席から質問する事は出来なかった事を思うと、これも小さな一歩前進です。

傍聴記NO2で教育委員の報酬を月額362000円と書きましたが教育委員は非常勤特別職員という身分で、条例でこの金額が決められています。横浜市教育委員会会議規則では、「委員会の会期は通常1日」となっています。「会議の時間は午前10時に始め、午後5時に閉じる。但し、委員会の議決によりこれを変更できる」となっています。これまで傍聴してきて会議が午後までかかったことはなかったと思います。362000円が条例で決まっているなら、金額を云々するよりも、委員の役割、業務内容などますます問題にしていく必要があると思います。

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