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教育委員会傍聴メモ記
NO,3
教育委員の報酬 月額362000円
2003/1/31(文責)D

11月、12月も教育委員会の傍聴を続けてきましたが、少しずつ教育委員会の様子が分ってきました。

委員の構成は、学校関係の出身者が教育長をはじめ3人、そうでない方が3人のようです。教育委員は法律で「--人格が高潔で、教育、学術及び文化に関し識見を有する者のうちから、地方公共団体の長が議会の同意を得て任命する。」となっています。大学出身の委員長や教育分野以外の委員の発言は時には「小、中、高の現場を分ってないな」と思う反面、広い視点にたった発言に共感するところもありました。

例えば、学校目標・指導の方針・重点の説明の、「日本国籍をもった外国人」という表現に対して、「日本国籍をもっていれば日本人ではないのか、そのような表現で本当に通じるのか」とかなり突っ込んで質問していました。担当者(委員会事務局、つまり役所の担当者)は「日本に来て日本国籍を取った子どもが1669人いる。そのうち237人は日本語が通じない。これは横浜的な意味で外国人である。他県では見られない横浜の現象だ。」と説明。委員からは、もっと国際感覚をもつべきだという厳しい意見も出ました。聞いていて要は、国籍の有無に関わらず、必要とする生徒、児童に日本語教育を充分保障する手だてを取る事を明記すればいいことなのに、「役所」の人権感覚(?)の薄さを感じました。また、「提案の学校教育目標にはステップがなくて、理想とする結果のみがあるような気がする、教育に素人な者には理解できないのではないか」など、指摘されていました。何しろ私たちには議案が配られませんので全体を正しくみなさんに伝えられません。あくまでも一部分を切り取った感想です。

今回、非公開議案で退席を求められた時、委員長に、最後の議題の「その他」について案件としてどのようなものがあるのか、聞いてみました。あわてて、事務方が内容を説明しました。会議中に傍聴席から質問する事は出来なかった事を思うと、これも小さな一歩前進です。

傍聴記NO2で教育委員の報酬を月額362000円と書きましたが教育委員は非常勤特別職員という身分で、条例でこの金額が決められています。横浜市教育委員会会議規則では、「委員会の会期は通常1日」となっています。「会議の時間は午前10時に始め、午後5時に閉じる。但し、委員会の議決によりこれを変更できる」となっています。これまで傍聴してきて会議が午後までかかったことはなかったと思います。362000円が条例で決まっているなら、金額を云々するよりも、委員の役割、業務内容などますます問題にしていく必要があると思います。

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