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                                 請 願 書
                                                                                                 2003年9月  日
横浜市会議長
  小 林 昭三郎        

件 名  新JIS規格の児童用机・椅子、生徒用机・椅子を年度計画に基づく整備を行うことについて

請願項目  新JIS規格の児童用机・椅子、生徒用机・椅子を最低5カ年計画で整備すること。
                         
請願の理由・経緯等
 横浜市の学校にも、平成13年度より「より一層の学習活動の多様化・情報化に対応する」ため新JIS規格の児童用机・椅子、生徒用机・椅子が学校に配当されるようになりました。
 しかし、学校現場には、旧JIS規格の机・椅子が未だに多く、7年以上にわたって使用している古い机・椅子も多くあります。その結果、子どもに机・椅子のとげがささる、子どもの洋服が破れるなどの状況も生まれています。
 現在の年度ごとの補充更新では更新数が少なくて、いつ更新されるのかの目安も立たない状況です。
 今年5月の横浜市の小学生181882人、中学生72908人、合わせると約25万5千人になります。机・いすの値段は6000〜8000円程度だ思われます。すでに整備もいくらか進んでいるので、仮に20万組更新するとして7000円ならば、14億円程度の金額で、新JIS規格の机・椅子の整備が可能です。横浜市の予算規模からみても、子どものことを考えれば、実現できない金額ではありません。
 「より一層の学習活動の多様化・情報化に対応する」ために、新JIS規格の児童用・椅子、生徒用・椅子の整備の年間計画を立て、少なくとも5カ年で整備をすることを請願いたします。

★★以下は、以上の請願に対する市議会の会議録です。
 不採択になりましたが、伯井教育長は「すなわち学校要望を踏まえた形での更新を行っていき、学校運営に支障を来さないよう対応していきたいと考えております。」と答弁しました。
 また、関[美]市議のさらに、整備促進に向けて「さらに検討を」という質問に、伯井教育長は以下のように答弁しました。

◎(伯井教育委員会委員兼教育長) 市会の先生方からさまざまな御意見もあろうかと思っておりますので、そういったことも踏まえて今後検討していきたいと思っております。

★★★
 通常の「学校要望」は予算枠が定められており、必要数を要望することができないのが実態です。しかし特別配当申請をすることは可能です。教育長が 「学校要望を踏まえた形での更新」を言っているわけですから、「保護者・子どもの声を反映した学校要望」を提出していきましょう。


横浜市議会議事録


 平成15年 大学教育委員会

               大学教育委員会記録
◇開会年月日      平成15年9月22日(月)
◇場所         市会第二会議室
◇時間         午前10時00分開会
            午前11時16分休憩
            午前11時18分再開
            午前11時57分休憩
            午後1時00分再開
            午後2時08分閉会
◇出席委員       11人
  委員長       飯沢清人君(みらい)
  副委員長      梶村 充君(自民党)
  副委員長      吉原泰子君(公明党)
  委員        藤代耕一君(自民党)
  委員        吉原 訓君(自民党)
  委員        和田卓生君(公明党)
  委員        川口珠江君(民主党)
  委員        花上喜代志君(民主党)
  委員        小幡正雄君(みらい)
  委員        若林智子君(ネット)
  委員        関 美恵子君(共産党)
◇欠席委員       なし
◇傍聴議員       なし
◇出席理事者
  副市長                前田正子君
  (市立大学)
  学長                 小川惠一君
  事務局長               高井祿郎君
  副学長(学生部長・教養部長兼)    柴田悟一君
  副学長(研究推進担当)        奥田研爾君
  総務部長               中上 直君
  学務部長               佐野寿夫君
  医学部附属病院管理部長        宇賀神憲治君
  担当理事医学部附属市民総合医療センター管理部長
                     戸塚克己君
  医学部長               関原久彦君
  医学部附属病院長           原 正道君
  医学部附属市民総合医療センター病院長 杉山 貢君
                        ほか関係職員
  (教育委員会)
  教育委員会委員長           梅田 誠君
  教育委員会委員長職務代理委員     今田忠彦君
  教育委員会委員            日浦美智江君
  教育委員会委員兼教育長        伯井美徳君
  教育担当理事             佐藤栄一君
  総務部長               藤林文夫君
  担当部長兼総務課長          山口隆史君
  教職員部長              山田 巧君
  施設部長               鈴木正己君
  人権教育担当部長           市川孝史君
  養護教育総合センター所長       寺澤博昭君
  生涯学習部長             田村幸久君
  中央図書館担当部長          指田文夫君
  教育センター所長           西村哲雄君
  教育総合相談センター所長       中村満智子君
                        ほか関係職員
◇市会事務局
  委員会係長              屋代英明君
  議事課書記              畠山久子君
  調査課書記              渡邊忠志君
◇議題
市立大学関係
   1 陳情審査
    (1) 陳情第20号 大学改革案作成過程の情報公開を求める決議について
    (2) 陳情第21号 市立大学改革を慎重に進めることを求める決議について
    (3) 陳情第22号 市立大学にゲノム薬学部等の設置検討を求める決議について
    (4) 陳情第23号 市立大学に成人病予防医学センター設置検討を求める決議について
   2 その他
    (1) 寄附受納について
教育委員会関係
   1 市第50号議案 茅ケ崎中学校の学校用建物の取得
   2 請願審査
    (1) 請願第10号 新JIS規格の机等の整備について
(略)
△開会時刻 午前10時00分
△開会宣告
○(飯沢委員長) これより委員会を開会いたします。
 上着の着用は御自由に願います。
 議題に入ります前に、法定団体に準ずる団体の経営状況報告について、当局から所管団体の関係書類が提出されておりますので、席上に配付しておきました。
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△傍聴許可について
○(飯沢委員長) 初めにお諮りいたします。
 本委員会について、山本千種さんより傍聴許可願いが提出されておりますが、この取り計らいについて各委員の御意見を伺いたいと思います。
◆(関[美]委員) 直接傍聴を認めるべきではないでしょうか。よろしくお願いします。
◆(藤代委員) モニターで公開しておりますので、直接傍聴については必要ないと思います。
◆(若林委員) 議論の生の声を聞いていただくためにも、直接傍聴を認めていただきたいと思います。
◆(小幡委員) 直接傍聴の方の気持ちはわかりますけれども、モニターをしたり、今いろいろな検討をしておりますので、今議会にはちょっと認められないと思います。
◆(花上委員) 従来からの議論の経過がありまして、その後その状況が変わったということにもなっておりませんので、前例どおり傍聴は許可しないで、モニターで傍聴していただくようにお願いしたいと思います。
◆(関[美]委員) モニターは音声が聞き取りにくいという問題をよく聞きます。議論中というのはわかるのですが、場所の可能性があれば認めてほしいし、そういった意見を委員会としても上げていただきたいと思います。
○(飯沢委員長) それでは、お諮りいたします。
 ただいまの傍聴許可願いについては、許可とすることに賛成の方の挙手を求めます。
        (挙手)
○(飯沢委員長) 挙手少数。
 よって、傍聴許可願いについては不許可といたします。
 ただいまの決定事項につきましては、事務局より申請者へ連絡願います。
 なお、傍聴許可願いが今後提出された場合にも、同様の取り扱いとしたいと思いますが、賛成の方の挙手を求めます。
        (挙手)
○(飯沢委員長) 挙手多数。
 よって、さよう決定いたします。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
この間 略
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
△請願第10号の審査、採決
○(飯沢委員長) 次に、請願審査に入ります。
 請願第10号を議題に供します。
   請願第10号 新JIS規格の机等の整備について
○(飯沢委員長) 請願の要旨等については事務局に朗読させます。
◎(畠山議事課書記) 請願第10第、件名は新JIS規格の机等の整備について。受理は平成15年9月8日。請願者は、港南区、鶴田一子さんでございます。紹介議員は柴田豊勝議員でございます。
 請願の要旨ですが、新JIS規格の児童用机・いす、生徒用机・いすを最低5カ年計画で整備されたいというものであります。
○(飯沢委員長) ただいま事務局に朗読させましたとおり、本件は行政当局に対する要望に関する請願でありますので、当局の見解を求めます。
◎(伯井教育委員会委員兼教育長) 児童・生徒用の机・いすにつきましては、多様な学習形態に対応できるよう、平成11年に机の寸法が拡大されるなどの内容でJIS規格が改正されたところでございます。
 本市では、新築・増築・改築以外の既存校の新JIS規格の机・いすの導入につきましては、他の管理用備品の補充更新にあわせて、平成13年度から、老朽化や破損した机・いすについて更新をしておるところでございます。具体的には、老朽化・破損したいす・机について、学校に調査し、その要望に基づきまして順次補充更新を行っております。現在、児童・生徒数の12%に相当する約3万600組が新JIS規格となっております。
 新JIS規格製品への短期間での更新につきましては、新JIS規格製品が、現状において旧JIS規格製品と比べて割高であるということ。あるいは平成13年度に導入後、徐々に単価が下がる傾向にあるものの、現在の財政状況を踏まえますと、早期にすべてこれを切りかえるのは困難な状況でございますので、引き続き補充更新の中、すなわち学校要望を踏まえた形での更新を行っていき、学校運営に支障を来さないよう対応していきたいと考えております。
○(飯沢委員長) これより質疑に入ります。
◆(和田委員) 子供たちに机・いす等々を含めて、学習環境を整えてあげたいという気持ちは変わりませんが、確認のためにお伺いしますけれども、机・いすの新JIS規格と旧JIS規格の違いは、端的に言うと何が違うのか教えてください。
◎(伯井教育委員会委員兼教育長) いろいろな規格が違いますので端的に言いにくいのですが、1人用の場合には、机の幅とか奥行きが少し大きくなっているのもございます。それから、新JIS規格の場合は、構造上キャスターがついていたり、あるいはいすの調整をよりフレキシブルにできるようにしていますので、グループ学習など多様な机の組みかえ、そういうのが旧JIS規格に比べてやりやすいということかなと思います。
◆(和田委員) 旧JIS規格も、お子さんの体格に合わせて、机といすの大きさも多段階で選べる形になっていますけれども、請願書の中で、とげが刺さる、子供の洋服が破れるという記述があるのですが、こういう報告は教育委員会の方に上がっているのでしょうか。
◎(伯井教育委員会委員兼教育長) 具体的に毎年、老朽化した机といすの取りかえの要望を聞く中で、机・いすについては順次更新しておるところでございます。
◆(和田委員) これは14億円程度の金額で、横浜市の予算規模から見て実現できない金額ではありませんという表現になっていますが、旧JIS規格の机・いすと、新JIS規格の机・いすは、若干価格に差があるという御発言が先ほどありましたが、具体的にはどの程度の差になるのでしょうか。
◎(伯井教育委員会委員兼教育長) 価格ですので比較すること難しいですが、例えば旧JIS規格のWTO価格については約3,200円、新JIS規格で言いますと、落札価格で平成13年度は約7,000円でございます。
◆(若林委員) 先ほど他の備品とあわせて順次更新されるというお話と、それから、要望があった場合に対応されるということだったのですけれども、実際に要望等はどのぐらい年間にあるのでしょうか。
◎(伯井教育委員会委員兼教育長) 平成14年度で言いますと、小学校146校の更新希望がございまして、実際更新した数が1万1,361セット、中学校で言いますと51校更新希望がございまして、実際に更新した数が4,269セットとなっております。これはいずれも新JIS規格で更新したものでございます。
◆(若林委員) ということは、小・中合わせて横浜市のすべての学校の50%にも満たないというところでよろしいですね。146校と51校というお話ですが、よろしいですか。
◎(伯井教育委員会委員兼教育長) 先ほど御説明いたしましたように、現在の児童・生徒数の12%に相当する3万600セットになっております。
◆(若林委員) 一律に整備を進めていくという必要性に対しては、予算規模からいって非常に疑問を感じるということで、意見表明をする時間がないかもしれませんので、私は必要ないのでないかという意見表明をさせていただきます。
◆(小幡委員) 実は、知り合いの教員から何年か前に、学校の机やいすを一度にかえるのはもったいないとか、使えるものは使ってくれないか、その方が子供が物を大事にするという話でしたが、予算的なことなので、クラスごとにかえていくという方向でいいと思うのです。特段体に障害があるとか、あるいは学校教育上支障があるというのでしたら考えなければいけませんけれども、ある意味で、家具メーカーにとってはありがたいという話はあると思いますが、全部かえてくれという話をしていますので、必要においてかえてくれという話がありましたので、この請願書を見たときに、どういうことかなと思ったのですが、私も教育委員会が進めている順次整備をしていくという方向でいいと思っていります。
◆(関[美]委員) 横浜市は補充更新ということで、小幡委員も言ったように、順次ということなのですけれども、ここで書かれているのは補充更新なので、希望はしているのでしょうけれども、いつかえていただけるのかわからないというのがありますよね。先ほど、財政的に早く更新をするのはなかなか難しいという教育長の答弁があったのですが、今回の改正趣旨などもさっき教育長はおっしゃったのですけれども、21世紀に向けた新しい学校教育の充実のため、みずから学び考える教育を目指し、より一層の学習活動の多様化、情報化に対応する学校用家具規格の改正が必要になって新JISにしたのですよとちゃんと書いてあるわけです。だから、教育的な観点からいくと早く更新することが、現場にとっても、教育委員会としても、これは言わなければいけないのではないですか。
◎(伯井教育委員会委員兼教育長) したがいまして、スタンスとしては、多様な学習形態に対応できるような新JIS規格学習用の設備に、引き続き学校要望を踏まえて学校運営に支障を来さないよう対応してまいりたいと考えております。
◆(関[美]委員) 先ほど財政的なことで質問はなかったかなと思うのですが、平成13年度、14年度別にどのくらいのお金を使ったのかお聞きしたいのです。
◎(伯井教育委員会委員兼教育長) 平成13年度で1億1,400万円、平成14年度も6校ですが、1億1,700万円程度です。先ほど少し申し上げましたが、年間1万5,000台相当を、学校要望も踏まえて更新しております。
◆(関[美]委員) これは大阪市の例なのですけれども、大阪市は横浜市より、いただいた資料だと1年早く始めて、平成15年度で33.2%の更新、平成15年度だから予定ですか、約3分の1終わっているのです。それで、大体毎年大阪市の場合は8.3%ずつ。先ほど横浜市は2 年間で12%だから6%ですよね、数も大体同じだから。大阪市の場合は8.3%ずつ毎年、毎年やって、平成23年には100%更新できますという計画を持っているのですよ。5年というとどうなのかという議論があるかと思いますが、計画を持ってやることは非常に、もちろんこれは毎日の授業で使う教材で、なくてはならないものですから、そういう考えは検討するというものはありませんか。
◎(伯井教育委員会委員兼教育長) 大阪市の状況は御指摘のあったとおりでございますが、他都市、政令市の中でもまだ具体的な計画を予定している市は少ないような状況でございます。そんな中で我々も引き続き更新をしていこうと考えておるわけです。ひとつ考えねばならないのは、施設備品の全体の枠組みというのがありますので、これが他を圧迫して、ほかの備品がそれによって買えなくなることもあってはならない。さまざまな事業等々との兼ね合い、優先度を考えながら対応してまいりたいと思います。
◆(関[美]委員) 優先度から言っても、先ほど教育長が答えられた、実際に2年間でやってきた実績から言っても、学校からの要望から言いましても、このぐらいだったら、他を圧迫してしょうがないというものではないと思うのです。せめて検討をしていただくということではどうなのでしょうか。
◎(伯井教育委員会委員兼教育長) 市会の先生方からさまざまな御意見もあろうかと思っておりますので、そういったことも踏まえて今後検討していきたいと思っております。
◆(川口[珠]委員) 私も、机といすは子供の学習にとって一番重要なことであって、基本的に見なければいけないのは、子供の体格に合わせて適しているかどうか。新旧よりもまず一人ひとりの子供にきちっと合っているかということの方が重要でないかと考えます。そういう点で、学校現場にいろいろな情報を私が聞きました範囲内ですと、体格が急に大きくなったお子さんに対しても、迅速に教育委員会に要望を出すと、対応していただけているというような情報も耳にしておりますので、私は今ここで予算をかけて一気に新しいものにするよりも、子供にとっていいものに、迅速に対応していただけるようなやり方の方がいいと考えております。
 そういう中で、逐次新しいものに、やはり今の形ですと、多少机が小さいとかいろいろな面があるかと思いますので、新しいものにかえていただくというような形で、今やっていただいている学校の要望にしっかり耳を傾けていただくということを大切にしながら、進めていただければいいのではないかと考えます。
○(飯沢委員長) ほかに発言もないようですので、本件については質疑を終了し、採決することに御異議ございませんか。
        (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○(飯沢委員長) それでは、採決いたします。
 採決の方法は挙手といたします。
 本件について、不採択とすべきものとすることに賛成の方の挙手を求めます。
        (挙手)
○(飯沢委員長) 挙手多数。
 よって、本件については不採択とすべきものと決定いたしました。
 
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