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都筑教職員の会(横浜教職員の会都筑支部)都筑区関係の諸団体、個人と協力共同して都筑区長に対して要望書を提出し、都筑区役所のとの懇談の場で実情を訴えました。以下その要望書と区側の回答です。(個人名は省略)数点については、さらに調査の上回答してくださることになっております。)


都筑区長 様

2000年12月21日

ゆたかな子育て、教育をすすめるための 都筑区子ども関係団体・個人共同要望書

共同要求団体・個人                    
新日本婦人の会都筑支部
子ども・教育・くらしをまもる横浜教職員の会都筑支部
横浜市従業員組合つづき支部
横浜市家庭保育福祉員
(個人名は省略)

 都筑区長ならびに関係者の皆様の日頃の子どもたちや区民のための区政推進のご努力に敬意を表します。さて、私たちは、都筑区区内の保育園、小学校、学童保育、中学校、高校に子どもを通わせる保護者と、都筑区内在勤の保育士、教職員など、子どもたちが豊かに育つことを願っている団体、個人です。
 最近の幼児・児童の虐待、「学級崩壊」,いじめや不登校や高校中退の増大、青少年のよる「非行」や犯罪などの報道に対しては、子どもをもつ親として、また子ども達の健やかな成長を願う者として、心を痛めております。
 今、親にとって、共働きか「専業主婦(主夫)」かを問わず「子育て困難」な時代であることはまちがいありません。常に不安を常に抱きながら夢中で子育てをしているといってもいいと思います。同時に、そんな子ども達に対する施策の不十分さも感じずにはいられない状況もあります。
 たとえば、保育所が不足していても入所できない待機児の問題、子ども達に豊かな放課後を保障する上で重要な役割を持ちながら、法制化後も行政の責任が不十分なままの学童保育の問題、財政難などを理由とした小学校中学校高校での不十分な教育条件の問題など、安心して子育てできない不安がそこにあります。この都筑区でも子どもたちの豊かな成長を願う要求がうずまいています。
 都筑区は、市内で平均年齢が一番若い区として、子どもの多い街、そしてこれからも増加の傾向にある、活気に満ちた街です(平成12年4月1日現在、都筑区の人口150,855人、平均年齢35.2歳年少人口比率約20%)。しかし、子育てに関する環境が十分に整っているとは言い難い状況にあります。
 根本的には、国や県、市の施策を待たなければならないものも多いかとは存じますが、市民に一番身近なところで、日頃、地方自治の重責を担うわれている貴職ならびに関係者の皆様に、私たちの要求に耳を傾けていただき、来年度の予算要求時期に合わせて、問題別に各局に要請し、関係諸機関にも働きかけていただいて、子供達の笑顔が輝く都筑区にしていただきたいと考え次のような要求をお願いする次第です。
区側:せっかく要望書をいただいたが、12月末では13年度予算編成に反映ができない。もう少し早めに提出していただくとよかった。しかし、寄せられた内容は今後の参考にしていく。都筑区は平均年齢が若いので子育てに関しては力をいれている。今後ともいろいろな要望には誠実に対応していくので、具体的な要望を寄せてほしい。

1乳幼児期の子どもたちの豊かな保育・子育てのために

1. 2000年4月1日現在、区内の保育所、家庭保育福祉員、横浜保育室の入所状況と入所待機児の数を明らかにしてください。また待機児を解消するために保育所建設を行うなどの対策をすすめるように横浜市に働くかけてください。
区側:11保育園と11保育室、2家庭福祉員。待機児童は118名。来年度、私立南山田保育園(南山田小側)、私立大棚保育園(水野クリニック側)開所予定。

2.牛久保東地域に保育所の予定地としてあった所に市立保育園建設を早急に行ってください。
区側:牛久保東地域には予定はない。土地利用計画の変更が8,9回あり、ご指摘の場所も福祉施設予定から現在は住宅予定にとなっている。土地利用の変更は都市基盤整備公団との協議会がなくなったのでこれで確定だ。

3.横浜市家庭保育福祉員制度の充実の為、制度の改善を横浜市にはたらきかけて下さい。特に福祉員が病気、休暇等で休まざるをえない場合には、資格のある補助員による保育を認めるか、保育園への一時的な緊急措置を行ってください。
区側:要望があったことは担当局に伝える

4.横浜保育室にも該当しない民間の駅前保育所にも多くの子どもたちが通っています。こうした保育所の実情について調査し、その結果を明らかにしてください。また、子どもたちが安全に健やかに成長出きるように、行政として、適切な指導、援助を行いってください。
区側:市内に約200ほどの施設があると推察される。そのうち約60施設を1年間で視察している、視察項目は、資格のある保育士がいるか、防災施設・計画、昼食などきちんとしているか等である。

5.保育料の保護者負担の軽減のために、私立幼稚園に通う3、4、5歳児の園児に保育料補助を増額するよう横浜市にはたらきかけてください。
区側:担当局で充実の方向で検討しています。

2学校教育の充実のために

1.小中高校の少人数学級は、各自治体で独自に実施できるようになりました。ひとりひとりの子どもたちにゆきとどいた教育が行なえるよう30人学級の実施を横浜市にはたらきかけてください。(せめて小学校1年生からでも)
区側:要望のあったことは教委に伝えます。
区民側:都筑区では、小学校でも中学校でも、横浜市平均と比べても、学級規模が大きい。それが教育困難の原因の一つにもなっている。区としても強く要望してほしい。

2.修学旅行や体験学習などの宿泊行事の増加により、保護者の負担が増えています(修学旅行、小学校一泊二日で約16000円、中学校二泊三日で約55000円)。教育費の保護者負担軽減がはかれるように、公費助成を増額してください。
区側:要望のあったことは教委に伝えます。

3.就学援助制度の所得基準を引き上げるように横浜市にはたらきかけてください。また区独自の「就学援助」を拡充してください。
区側:区独自の「就学援助」はできない。そこに区づくり推進費を使うことはない。

4.都筑区の学校では、児童・生徒増にかかわらず、新設校の開校が遅れるため、本来子どもたちの多様な学習の場であるべき多目的ホールや特別教室を普通教室に転用したり、それでも足りずにプレハブ教室になっているなどの例も見られます。小学校、中学校用の用地が確保されているわけですから、児童・生徒増に対応して早めに新設校を開校するように横浜市にはたらきかけてください。
区側:山田小や茅ヶ崎小にプレハブになっている、それはまずいと思うので教委に働きかけている。東山田小、茅ヶ崎東小は開校準備中。

5.茅ケ崎中学校からの方面新設校を至急、開校するよう、横浜市にはたらきかけてください。
6.山田地域に、至急、新設中学校を開校するよう、横浜市にはたらきかけてください。
区側:31クラスを越えるようなら新設校を計画するとなっている。私学志向があり、区内の中学校で31クラスを越える予定は今のところないので、中学校の新設予定はない。PTA連協からも要望が出たこともあるが。
区民側:山田地域は、中川中、中川西中に通うにも遠すぎる。
区側:その点は承知しているが。
区民側:中学校で31クラスというのは学年10クラスだ。中学校は大規模になると生徒指導上も困難が生じる。31クラスの基準の変更を働きかけてほしい。

7.希望する子どもたちが全て高校に進学できるように計画進学率を100%にするように神奈川県・横浜市にはたらきかけてください。また高校の統廃合を行わないように神奈川県にはたらきかけて下さい。
区側:区として県への働きかけは難しい。94%の計画進学率をほぼ維持している。
区民側:生徒数が減っていくのだから募集数を減らさなければ希望する子どもたちが高校に進学できるはずだ。

8.都筑区に高等養護学校を開設するように横浜市にはたらきかけてください。
区民側:横浜市北部に高等養護がない。緑区の新治養護に菅田養護学校の分教室ができるようだが、横浜北部に高等養護学校を建設してほしい。
区側:横浜市北部に高等養護学校開設を要求があったことは担当部局に伝える。

9.学校等で都筑公会堂を借用する際、借用料を免除していただき感謝しております。しかし、催しの当日の前日に事前準備が必要な場合があります。その事前準備が必要な前日につきましても借用料を免除してください。
区側:市立学校が使うとき学校行事なら使用料を免除している。また弾力的な運用もしていくので今後調査の上、検討したい。都筑公会堂は利用率が非常に高くなってきている。

10.施設の老朽化している既設校の改修を、新設校との格差解消のためにも、横浜市にはたらきかけて下さい。(中川中、都田中など)
区側:具体的に上げていただきたい。学校から市教委への要求が筋ではないか。

3.子どもたちに豊かな放課後を保障するために

1.学童保育の補助対象を1〜3年生から1〜4年生に拡大するように横浜市にはたらきかけてください。
区側:厚生省がおおむね10歳までが学童保育の対象と言っているのは承知している。4年生以上は補助対象になっていないが、学童で見ることは排除していない。全市で4年生以上の1000人ほど学童保育所で見ている。

2.学童保育の六時以降の延長保育への助成を拡大してください。
区側:要望があったことは担当部局に伝えます。

3.生活保護世帯、ひとり親世帯などで保護者が働いていても保育料の負担が大きいため学童保育に入所できない世帯があります。保育料の減免に相当する助成金を出すよう横浜市にはたらきかけてください。
区側:要望があったことは担当部局に伝えます。

4.学童保育所への家賃補助をしてください。保育料のうち家賃が占める割合は、非常に高くなっています。少しでも家賃の補助補助があると、保護者の負担も軽くなのでぜひ家賃の補助をしてください。
区側:要望があったことは担当部局に伝えます。

5.学校などの市の施設に余裕がある場合には、学童保育所に利用させてください。
区側:要望があったことは担当部局に伝えます。

6.市のプール、市歴史博物館などは、学童保育として利用する場合は、入場料を免除してください。
区側:実態がどうなっているか確認のうえ、要望があったことは担当部局に伝えます。

4.育ちざかりの子どもたちに豊かな食を保障するために

1.中学校では、自校方式による、学校給食を実施するよう、横浜市にはたらきかけてください。当面、牛乳給食だけでも実施するよう、横浜市にはたらきかけてください。
区側:要望があったことは担当部局に伝えます。
区民側:保護者からの強い要求に押されて、パンの自動販売機の設置や、弁当の販売をやるようになったが姑息な手段で基本的には解決せず、問題を生ずるだけだ。学校給食の実現をはかってほしい。弁当では取りづらいカルシュウムを補うためにもせめて牛乳給食の実施を先行して実施してほしい。

2.都筑区で生産した野菜、果物などを都筑区の学校給食に使用できるシステムにするように横浜市にはたらきかけてください。
区側:都筑区は軟弱野菜の生産量が多いが、生産者の気持ちや恒常的な供給の問題もある。
区民側:学校給食会の方では、地元の生産物を学校給食に使えるようにシステムを変更しているようなので、この点については回答はいりません。

5.子どもたちが安心して過ごせる地域をつくるために

1.法律に基づく児童館を作ってください。
区側:地区センターやコミニュテイースクールなどで対応している。

2.子どもたちが歩いて利用できるために、中学校区に一つのめどで地区センターを作ってください。特に公共施設が整っていない都田地域に早急に地区センター等を作ってください。
区側:全市で81館地区センター構想だ。残りはわずかになっている。都田地域にはぜひ地区センターを作れるように要求している。地元の合意形成がなされると実現に大きく近づく。

3.すでに運営されている地区センターについては、子どもたちなど利用者の要望、意見を聞き、さらに利用しやすいようにしてください。
区側:地区センターで要望を聞いている。具体的に要望をだしてほしい。

4.都筑プールのロッカー代(50円)は、入場料に比べて高く、子どもたちには大きな負担です。返金制(無料)になるように横浜市にはたらきかけて下さい。
区側:財団運営で共通で、数年前に30円から50円に上げた。受益者負担でお願いしている。それほど高いと思えないが・・・。
区民側:地元割引券を使うと入場料に比してロッカー代が高い。返金制になるようにしてほしい。

5.公園に、バスケットゴールをつけるなど、子どもたちの要望にそった施設を整備してください。
区側:具体的に要求してもらえれば検討したい。

6.スケートボードの練習施設のある公園を、スケートボード愛好者の声を聞きながら、整備してください。
区側:具体的に要求してもらえれば検討したい。

7.センター北駅周辺に予定の市民文化ホールについて、早急に建築をすすめてください。建築にあたっては、市民の声を聞いて利用しやすいようにしてください。
区側:最重点として要求してきたが、他に地域が先になり当面は厳しい。

8.都筑区に都筑図書館に続いて新しい図書館を早急に建設してください。
区側:一区一館構想であるが、都筑図書館の利用率は市内で第二番なので、都筑区南部に新設できるように要求している。

9.子どもたちの安全をはかるため、次の交差点、道路など危険な個所について、関係機関への要請を行うなどして改善を行ってください。交通量が大きい道路については、子どもたちが安全に歩行、自転車に乗れるように、余裕のある歩道を整備してください。

区側:計画的に整備していきたい。買収が必要であり、なかなか早急にと言うわけには行かないが。

区側:道路上の位置づけが低く、目下のところ計画がない

10.家庭保育の子どもたちが安全に通えるよう道路標識や街灯を整備してください。
区側:具体的に出していただけば検討したい。
区民側:子どもの送迎だけでなく、散歩などの安全のためにも対処をお願いしたい。

11.プール、体育館、校庭などの学校施設の一般市民への開放の状況について市民にしらせて下さい。
区側:区民便利帳などで知らせている。

12.企業の厚生施設のスポーツ施設も一般市民への開放が行われていると聞いています。都筑区内にそうした施設があるのなら、開放の状況について市民にしらせてください。
区側:特別に企業と契約を結んでいるところはない。直接企業に問い合わせていただきたい。

13.酒類、たばこの自動販売機を自粛し対面販売にするように関係業界にはたらきかけて下さい。

14.サッカーくじを取り扱わないように関係業界にはたらきかけて下さい。
区側:法律で「やる」ことになった以上・・・・。

15.都田地域の保育園等では画質の悪いテレビを見なくてはなりません。テレビの難視聴対策のためケーブルテレビのエリヤの拡大をはかって、保育園や学校できれいな画質のテレビを見ることができるようにしてください。
区側:BS放送などで対応できるのではないか。それぞれの担当部局を通して要求していただきたい。

16.ひとりぼっちで子育てに悩んでいるお母さんやお父さんを無くすために、子育てに関するサークル、学習会等を、分け隔てなく、区として積極的に援助して下さい。(周知の場の提供や会場費の補助、講師料の補助など)
区側:区としても努力している。
区民側:区としての努力は十分承知している。さらに努力をお願いしたい。

(文責 k)


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